聖ベネディクト女子修道院・春のオブレートだよりです
2012年6月 第29号 発行 聖ベネディクト女子修道院 |
編集後記
オブレートの皆様いかがお過ごしですか。
いつもお祈りで支えていただきましてありがとうございます。
3・11大震災から1年が過ぎましたが、日本中が今も、放射能汚染の問題をはじめとして、先の見えない不安に包まれています。
また今年に入り、「孤立死」の問題が浮上し、震災後、人間の絆、繋がりの再生に関心が高まる支援活動の輪の外に、依然として存在する「無縁社会の闇」を強く感じさせられる出来事でした。
そして私たちもご多聞に漏れず、どれ程ご近所の方々を知っているかと反省させられます。
今年の4月から何年振りかで、当院にも町内会の班長という役目がまわってきました。
皆様も良くご存じのとおり、回覧板を回したり、町内会費、その他を集めて回る仕事です。
これをチャンスに少しでも、地域の方々と交流を深め、宗教の違いを超えて繋がりを大切にしたいと思っています。
聖べネディクトの3誓願は従順・定住・生活改善ですが、この「定住」の意味は、修道院・共同体という場所的な意味もありますが、共同体の姉妹に心を置くという意味もあります。
この室蘭に定住を決めた私たちが、地域に深く根付いた生活が出来ますようにお祈り下さい。せめて向こう3軒両隣から始めなければ。
今一度「お互い様のこころ大切に!」ですね!
係・Sr.セシリア藤井