誓願六十周年記念を迎えて
シスターレナータ 森 治子
修道生活60年のこの日を迎え、神様のお恵み、お導きに心から感謝を捧げます。
恵み豊かな神よ、私たちの信仰、希望、愛を強めて、最後まで、召されている道をお示し下さいますように。
神は輝くともしび わたしの闇を照らす方 (詩編18・29)
誓願五十周年に感謝して
シスタープラチダ 芦川まさ
「兄弟のように共に住むのは、美しく楽しいこと」 詩編133・1
聖ベネディクト女子修道院のこの学び舎で過した50年の道のりは、長いようで短く感じている今の私です。
メリノール会の今は亡きゴールマン神父様から洗礼を受けました。
1年間の公教要理だけでは、まだまだ何も分からない状態の私でした。
正直言って、これで信者の生活が出来るのかしらと不安でした。
ある年の夏、東室蘭教会の夏季学校のためベネディクト会のシスター二人が夕張の清水沢からお手伝いに来ており、ゴールマン神父様の紹介で修道院に入ることになりました。
家族の反対を押し切った自分が、少しでも父を始め兄弟の心を思いやったのだろうかと、良心の呵責を感じながらの入会でした。
28才で修練期に入り、当時のお祈りはまだラテン語でした。
読書課のレクチオもラテン語で朗読しなければならないので必死に練習したのも今は懐かしい思い出です。
第二バチカン公会議の後、典礼は各国語で行われるようになり聖務日課も徐々にラテン語から日本語に変わり今にいたっています。
何も分からなかった私をここまで教え育んでくださった先輩のシスター達を始め共同体の皆に心から感謝しています。
ベネディクト会の霊性は、共同生活を通して祈りと働きの中で神を求めることです。
霊的なものを求めている現代社会において、必要なものをこれから提供できるのではないかと思われます。
残された奉献生活を最後まで全う出来るよう努力したいと思っています。
どうぞお祈り下さい。
Sr.レナータ森 Sr.プラチダ芦川 Sr.ベルナルディン櫻井
誓願五十周年に感謝して
シスターベルナルディン 櫻井利子
この度は、修道誓願50周年金祝のミサ、祝賀のお恵みをいただき、神様と皆様に心より感謝し、お礼を申し上げます。
この50年と少し、神様を知ってからを振り返ってみました。
1950年4月8日、聖土曜日に、目黒教会でH神父様から洗礼を受けました。
当時、目黒教会の司牧は、ベネディクト会の神父様方でした。
ミサでの説教、典礼のクラスなどで神父様のお話を聞いているうちに、ベネディクト会、聖ベネディクトに惹かれていたのでしょう。
洗礼を受けてから7年ほど過ぎた頃、修道生活を考えていることを、H神父様に申し上げたところ、「一生を過ごすところだから、自分が良いと思うところにしなさい。紹介状を書くから、いくつかの修道会を見て決めなさい」とのこと。
ベネディクト会がいいのだけどと思いつつ、神父様の言われる通りに、都内の二つの修道院に行ってみました。
「トラピスチンにも書きますよ」と言われたのですが、神父様に心のうちを申し上げ、思い切って夕張の修道院へ1957年5月末から6月始めにかけて伺い、お世話になったのを思い出します。
修道院に入る友人を送って行くと家に嘘をついて出かけました。
初めての東京から夕張までの長い一人旅、神様の偉大さ、景色の美しさを楽しんでの旅でした。
家族には修道生活を考えていることなど言わず、準備を考えているうちに月日が過ぎ、1年程たったある日、J神父様から「いつ修道院に行きますか」と聞かれ、びっくり。
続いて「これだけは確実に言えます。一日一日年齢は若くなりません」と、神父様方に背をおされ、勇気を出して家族に言い、大反対されたものの、勤めをやめ、祈りつつ父母を説得。
1960年6月7日、夕張の修道院にたどり着きました。
あれから53年、シスター達とともに神を賛美し、学び、働き、聖ベネディクトに取次ぎを願いつつ、これからもよろしくと申し上げているところです。
はかり知れない神の摂理に感謝して。
奉献の交唱
「あなたのお約束にしたがって
わたしを支えてながらえさせ
わたしの望みについて
恥じることのないようにしたまえ」
3人のシスターは祭壇に向かって上記の交唱を先唱し、この後にシスターたちが続きます。
奉献文は音を一音ずつ上げて3度、繰り返します。
最後にシスター全員で「栄光は、父と子と聖霊に。初めのように、今も、いつも、世々に。アーメン。」
と唱えて終わります。
***** 誓願○○周年記念 *****