オブレートの集い・震災ボランティア報告
東日本大震災(被災地)支援に参加して
Sr.ポリナ 天野 和子
9月5日より1週間、岩手県宮古市のボランティアに参加しました。
台風12号の直後で大荒れの海を渡り、これもボランティア精神を強くしてくださる神さまのみ摂理かと心しました。
私たちは大きなグループで、札幌から大学生を含め8名、東京から男子大学生2名、横浜から1名、アメリカのシアトルからピアニストのシスター1名のグループでした。
男子は宮古教会に、女子は司祭館に宿泊させていただきました。
朝は、聖堂での祈りで始まり、それから社会福祉協議会に行き、集合してきた50名位のボランティアでラジオ体操をして、その後、指示された場所に行きます。
9月にはすでに避難所はなくなっていて、被災者の方たちは仮設住宅に落ち着いていました。
仕事は大学生4名が毎日泥かき隊に参加し、私共女性は仮設の集会所でカフェ・サロンを開きました。
仮設住宅にはちがった集落の人々が住み日常の交流がないため、集会所に招いて交流の糸口を作ることがボランティアの仕事でした。
始めは1名か2名の来訪でしたが、いろいろな会話が弾むに従って段々と人数が増し、14〜15名になり、押花教室、折り紙教室が始まってからは、皆に笑顔と笑い声が出てきました。
参加者たちが東北特有の漬物の作り方を教えてくれるなど、明るく楽しい輪が広がり始めました。
1日の終りには、希望する必需品を伺い、それを教会にある全国から集まった救援物資の中から選んで翌日その方たちに届けました。
被災された方から、「朝、寒いので目が覚めて、もう1枚着ようとしたところ、着る物が全部流されて無いことに気がつき、被災した悲しみを改めて感じた」と伺い、皆さんの嘆く声が心に痛く響きました。
当たり前のことが出来ない日々の生活がどんなに大変なことか、私自身このボランティア活動から多くのことを学び心に留めることの多い1週間でした。
先日、仮設住宅に住まわれる方から1枚のハガキを頂き、それには「心を添えてくれてありがとう。皆前向きに元気に生活しています」と書かれており私の心を打ちました。
被災された人々は、あの美しい三陸海岸が大きな大きな津波によって破壊され、その上、これから寒さに向かいます。
不自由な仮設住宅に住む困難さが増す中、力を合わせて前向きに生きる1人1人の上に神様の温かい目が常に注がれ、支えて下さる事を心よりお祈りしたいと思います。
今後の震災ボランティア予定
・11月16日〜22日
・12月1日〜7日
***** 震災ボランティア報告 *****