神に希望をおく

 国の内外で次々と起こる自然災害に人災、病気や崩れゆく人間関係、その他の困難に取り囲まれ、神を信じる者として、 私たちはどのように希望をもつことが出来るでしょうか。
 希望について聖書によく出てくるのは、人間が困難の中にあって神の助けと救いを呼び求めている時です。
詩篇の中で義人たちは、明確で詳細な将来の希望を述べてはおりません。
むしろ彼らの希望とは、神の忠実さ、神の保護に信頼することでした。

 預言者たちは、富や人間に、また、宗教的な伝承に頼ってはならないと言っています。

 人間的な考えや予測は、風のように無に帰してしまいます。
真の希望は神に向かうもので、神は、人間が支配したり、操ることの出来ない方です。


 2011年という未来へ歩み出した私たちは、現におられる神に心を開き、人々のために奉仕しながら、次のことを心に留めておくようにしましょう。

 ・私たちの希望は、神が私たちと共に歩いてくださり、私たちが言葉と行ないを通して福音を伝えることが出来るようにお恵みを与えてくださることです。

 ・私たちの希望は御父にあります。
御父がみ言葉とご自身の存在と愛を与えて下さることによって私たちは慰められ、私たちも全ての人々を慰めることが出来ます。

 ・私たちの希望はキリストにあります。
キリストは悲しんでいる人々、痛みをもち、そして希望を失った人々にとって、私たちがキリストの良き知らせとなり、 福音になれるように召し出しておられます。

 ・私たちの希望は聖霊にあります。
聖霊は絶えず私たちを元気づけ、神の霊で私たちを癒してくださいます。 そして洞察力、勇気、信頼を、信仰に生きるために与えてくださるのです。

(アメリカのベネディクト会・シスターの記事より一部抜粋)