2014年12月 第35号 発行 聖ベネディクト女子修道院
・芹田 美樹 様(霊名 セシリア・マルガリータ)
東京・麹町教会所属
これからよろしくお願い致します。
・12月現在の会員数は95名です。
例年より少し早目でしたが、当院で開催されました。
今年の参加者は11名(札幌3名、伊達1名、地元室蘭からは7名《うち2名は初参加》)でした。
テーマは「老いは恵み」で、昨年に引き続き、皆様とのざっくばらんな分かち合いとなりました。
午前中は、「日頃、自分の心を占めていること」について考え、自身の心を見つめ直し、老いのプラス・マイナス面について分かち合いました。
午後からは「今、一番分かち合いたいこと」に絞り、「老いは恵み」について話し合いましたが、今年も何故か「断捨離」「生前整理」の話で盛り上がりました。
そのわけこそ、参加者の皆様の大半が、高齢期の只中を生きておられ、日々の生活の中で、若い頃よりもはるかに、父なる神様のもとに帰る日が近いことを、
心身ともに実感しておられる証しではないかと強く感じました。
今この時まで命をいただき、生かされて、「老いは恵み」について考えられることこそが恵みではないかと…。
老いは人生の終わりではなく、唯一、主を求め歩むことのできる時間の始まりと言えましょう。
復活のいのちへの希望、主の御前に立ち主を仰ぎ見る日を待ち望み、「主に心を高く上げて」歩もうではありませんか。
老いこそ、遅かれ早かれ、誰もが「ゼロからの出発」を余儀なくされるとともに、主の十字架を歩む道筋を鮮明に映し出してくれる「恵みの宝」と感じます。
イエス様のように大きく手を広げて、「老い」を雄々しく受け留めたいと願う日々です。
「聖霊、来てください。」ともに祈り求めましょう。
2009年から6年間、シスターセシリア藤井が担当しておりましたが、2015年1月からは、シスターナオミ田中に代わります。
今後ともよろしくお願い致します。
シスターウルスリン村上麗が10月23日帰天
(詳細は訃報ページに掲載)
当院にて、田村治郎牧師(グレース宣教会)の講演会が開催されました。
師の実体験に基づく、世界の飢餓の状況を生の映像と共にお話しくださり、「こころとからだの飢餓」に応えるお働きに心を打たれました。
世界の飢餓人口は、世界人口70億人に対して、およそ8.4億人。5秒に1人の子どもが飢餓で亡くなっているのが現状だそうです。
より具体的に室蘭の人口から考えるならば、3日で死滅する計算になる、というお言葉には妙にうなずけるものがありました。
世界の貧困に苦しむ人々を憂慮しながらも、世界の構造悪に深く加担している私たちの恵まれた生活を思うにつけ、「あなたは、その心の痛みを、何か実行に移しているか」と、主に強く問われているのを感じます。
「おまえの痛みはどれ程か?」と、自分自身に問うならば、あまりにも矛盾した生活に、ぐうの音も出ない有様です。
「君、いつ、ご飯を食べた?」「ウーン?」という会話なら、日本人の私たちがすぐに連想することは、「認知症の検査?」です。
「何を食べた?」という質問とは違い、その質問に考え込まなければならない程に、まともな食事をしていない子どもたちがいる…と聞かされ、飢餓の現状を思い知らされました。
その子供たちの願いは、「大人になりたい!」で、栄養失調で死ぬ仲間を見るにつけ、「生きて大人になる」というハードルはあまりにも高いのが現状だからです。
これらのお話を伺い、「私ひとりからできることがある」のメッセージに応えるためにも、「ハンガーゼロ・アフリカ」の募金を始めています。
「祈り働け」は聖ベネディクトのモットー。
今、自分たちがいただいているものへの感謝を募金に託して力になれたらと思います。
教会学校の子どもたちは、この話をシスターから聞き、すぐに自分たちの持っている文房具を皆で持ち寄り、手紙を添えて送りました。
(Sr.セシリア)
(研修会ページに感想を掲載)
当別トラピスト修道院で開催され6つの修道会が出席(2会欠席)しました。
講師は吉元邦彦大院長様(トラピスト)で、「視察員としての体験」をテーマにお話しくださいました。
その後、各会の現状報告で、会員の高齢化や召命の減少、事業体の縮小や会の将来についての計画などが主な内容でした。
お祈りください。
(研修会ページに感想を掲載)
お帰りの時、セシリアさんの、歯切れの良い「God Bless You!」神様の祝福がありますように!のお言葉が印象的でした。
いただいた気づきを大切に「自分から変る」ことに挑戦したいです。
今年は勝谷太治司教様(札幌教区)をお招きしてご一緒にお祝いすることができ、幸せでした。
なによりも聖父の祭日を、外出困難なシスターたちも一緒にミサの中でお祝いできたことは嬉しく感謝でした。
司教様の生活のご様子や、福音宣教の抱負なども聞かせていただき、心の中が希望と喜びで息づくのを感じたひとときでした。
司教様のお心、お体のご健康をお祈りください。
『主の食卓を囲み、いのちのパンをいただき、救いの杯を飲み、主にあってわれらはひとつ。
マラナタ、マラナタ、主のみ国がきますように…』
今年は青木勲神父様(マリア会)ご指導のもとに行われました。
神父様はブラジルでの宣教生活30年の体験を交えてお話し下さり、キリスト者として、奉献者として、真に生きる姿勢を示して下さいました。
ゆるし(和解・回心・改心)の祭儀や、聖霊の派遣(塗油式)、聖体礼拝式などもあり、心身一如で神様に向かう姿勢に強い励ましと勇気をいただきました。
宣教者の生活は、先ず、自分がゼロにされることから始まる…というお言葉に、入会時のゼロのレベルの差を強く感じた次第です。
「老い」の只中を生きる私たちの現状を思いつつ、「ゼロにされる好機」と受け取りたいものです。
神様と神父様に感謝!
今年の総長管区長会総会の決議で、「沖縄の痛みに連帯して、土曜日は特に高江の人々のために祈りと断食をする」ことになりました。
当院は話し合いの結果、院全体では、毎月、第3・5土曜日の朝の祈りで共同祈願をし、その日は夕食を一汁一菜、デザートなしとしました。
沖縄の「聖マリアの汚れなき御心のフランシスコ姉妹会」のシスターは、毎週土曜日、沖縄の人々、特に沖縄県北東部の東村高江の米軍ヘリパッド建設に反対する人々の座り込みに片道3~4時間かけて参加しています。
リレーの目的は、「いのちを優先する社会を目指してー苦しむ人々の声を聴き連帯するー」です。
基地のない沖縄をめざして、共にお祈りいたしましょう。
Sr.ヨハネが6月23日、誤嚥性肺炎再発により入院しておりましたが、10月31日に、症状が安定しケアハウスに入所しました。
まだ痩せてはいるものの、少しずつ口から摂取できるようになり、顔色も良くなりました。
オブレートだより6月号では、本人の挨拶とともに回復の様子をお知らせしたばかりに残念です。
奇跡的回復の道を辿りながらも何故?との思いに駆られます。
ある神父様の、お言葉を思い出します。
「私たちの願いが絶たれる、ここに十字架の秘儀が潜んでいると思います…」。
「いつも喜び、絶えず祈り、どんなことにも感謝する」…とても難しいことですが、主に信頼して、シスターの心の平安を祈っています。
引き続きSr.ヨハネの回復をお祈りください。