2018年12月 第39号 発行 聖ベネディクト女子修道院
オブレートの皆様、お変わりございませんか。
今年は地震や酷暑、台風が次から次に襲来し、自然の脅威を身に沁みて感じた一年でした。
胆振東部地震では特に多くのお祈りとご心配をいただき、心から感謝いたします。
ありがとうございました。
新しい年こそ皆様と、世界中の人々に、神様の祝福が豊かに注がれますようにお祈りいたします。
今年の待降節はいかがお過ごしでしょうか。
ここで修道院の待降節の過ごし方について一部ご紹介いたしましょう。
修道院では待降節第1主日が近づきますと、「クリストキン」を決めるくじ引きをいたします。
イエスさまのご降誕を待ち望みつつ、姉妹の中に、特にくじで当たった姉妹の中におられる「キリスト」を探し求め、日々、小さな親切、心遣いを心がけます。
そして、くじの姉妹に自分だとは気付かれないようにさりげなく行います。
そしてクリスマスの日に、各自が「私のクリストキンさんはシスターだれ!」と当てっこをし、大いに盛り上がります。
待降節の間、姉妹から特別に優しく親切にされますと心の中では、「もしや私のクリストキンでは?」と想像して嬉しさ百倍になります。
子供の頃、クリスマスを楽しみに待ちながら、友達へのプレゼントに、自分が貰ったばかりの大切な良い香りのするピンク色のティッシュを、勇気を出して「これにしよう!」と決めたことを思いだしました。
2018年の主のご降誕の希望の光が、オブレートの皆様をはじめ世界中の全ての方を温かく照らしてくださいますように。
そのとき 毎日が 降誕祭(クリスマス)となる
あなたがあれこれやってみて
結局は沈黙に戻るとき
やみくもに走るのをやめ
ひとに優しくなり
幼子の心を取り戻すとき
仕返しよりもゆるしを選び
「受けるよりも与えるほうが幸い」
という主のお言葉を理解し
救いがたい悪人など
一人もいないと信じるとき
この世には自分だけでなく
他人もいることに気づき
人生から受けることよりも
人生に与えることのほうに
生き甲斐を見出せることを悟るとき
そのときあなたは太陽なる神を昇らせ
毎日を降誕祭に
変えることができる
(作者不詳)