主のご降誕のお喜びを申し上げます。

 皆さまのお祈りに支えていただき、シスター一同、心より感謝致します。
2019年を振り返りますと、天皇陛下のご即位や教皇フランシスコの訪日など日本中が喜びに包まれました。
一方で大雨や台風による被害は甚大で、多くの方々が亡くなられました。
大切な人を失くされた方々のお心の傷、苦しみを思いますと胸が痛みます。
皆様は大丈夫でいらっしゃいましたか。
このクリスマスに、世界中が神様の慈しみと愛、癒し希望に包まれますようにと、お祈り致します。

 「メリー・クリスマス!」は、「よいクリスマスを!」 という意味で、本来、待降節に交される言葉のようです。
待降節はいかがお過ごしでしたか。
 今年は「神様の深い愛」について、今は亡き大分トラピスト修道院の内山克己神父様の「主日の説教集」から分かりやすい文章をご紹介致します。


「ある人が犬が好きで、昼も夜も犬と共に生き、犬のしぐさを真似て、ドッグフードとやらを食べ、ついに声まで同じになってしまったとしたら気違い沙汰だというでしょう。
 犬を愛するあまり犬にならなければ満足出来なかったとしたら。
これを驚くよりもっと不思議な事。
それは、神が人間を愛するあまり人間の姿をとって、この世界に下り人間と同じ生活をなさったということです。
例話の人間が犬になることとは比較にならない、無限の愛、ケタハズレの愛なのです。
(中略)したがって、イエスの誕生は人類の全く新しい生命の誕生ともなりました」『小さな黙想―愛を観つめて』より

 ペットが家族の一員と言われる昨今、とても納得できるお話ではないでしょうか。
私はこの文章の犬を「イエス様」に変えてみました
「ある人が、イエス様が好きでご聖体をいただき食べ」と声を出して読んでみました。
キリストの生命に生きる希望と喜び、勇気が湧いてきて、思わずイエス様と神父様の励ましに感謝しました。
インマヌエルー神は共におられるー2020年が、神様の平和な日々でありますようにお祈り致します。

院長 Sr.セシリア 藤井 泰子