メリー クリスマス!主のご降誕おめでとうございます。

 今年は新型コロナウィルスの影響で世界中が大きな危機にさらされています。
この前代未聞のコロナ禍の中で主は私達に何を語っておられるのかと、思いめぐらし祈る日々が続いておりました。
そのような時、インターネットの動画配信をとおして目に飛び込んできたのは、フィンランドに住むサンタさんからのメッセージでした。
それは7歳の子供からサンタさんへの手紙に対する返信でした。
コロナ禍で世界中のイベントが中止される中、「今年はサンタさんが来ないかもしれない」と心配する子供に「クリスマスは一緒に時を過ごすのが大事。クリスマスを中止しないよ!」と呼びかけ、コロナ禍で友達とも自由に遊べないでいる子供たちにエールと感染予防を呼びかけました。
このニュースに、私も心が温かくほのぼのとさせられました。サンタさんありがとう!
私の心の中にも幼い頃のサンタさんはしっかりと根付いているのを感じました。
ちなみにサンタクロースの起源は、4世紀頃、現在のトルコ周辺の司教であった聖ニコラスと言われています。
彼は貧しい人たちに心を寄せ、密かに贈り物を届けていた聖人でした。
 お蔭で今年の私のクリスマスは、早めにクリスマスムードになりました。
11月29日からの待降節(イエスさまのご誕生を待ち望む期間)のために準備をと思い、日めくりアドベントカレンダーを取り出し、以前、教会学校の子供たちと準備したイエス様への心を込めた贈り物のことなどを早くから思いめぐらすことが出来ました。

 私たちが待ち望むのは、父なる神さまが弱い私たち人間に、ご自分の愛を実感してもらうために お贈り下さったイエス様と永遠の命です。

 今、私の居室には、まだ赤い羽根募金のチラシが貼ってあります。
それはチラシの言葉が私には なぜかとても優しく心に響いたからです。
あい、してる? 多く持っているものがあれば ひとつ分け合い、 距離があっても  困っている人がいれば助け合い、心の余裕を保って 焦らず あわてず ゆずりあい、大変な時でも働く人に 皆で感謝して ねぎらい、明日も笑えるよう 心おだやかに 励まし合い、あいは人を思う気持ちから始まる。あいがあれば、皆がやさしくなれる。安心できる。豊かになれる。そうして、一人ひとり、支えあいたい。」
 この言葉に、とても共感しました。
世界中の人々と、私たち共同体、そして、私自身が一日一善でもこの心を生きることが出来たならば、イエス様はどんなに喜んでくださるでしょう。
自分の、そして他の一人ひとりの中におられるイエスさまを大切に心に留めて歩みたいものです。
私達の東室蘭教会 主任司祭 ライヤ フランシス神父様が、平日のミサの説教で繰り返しおっしゃるお言葉です。
仏教でも人との出会いに合掌するのは、その人の中におられる仏性を崇めるためと言われています。
ともに日々いただくキリストとの出会いを大切にいたしましょう。
不安に包まれた2020年、いつも私達と共にいてくださる主に勇気を得て、皆様も喜びと平和に満ちた素晴らしいクリスマスをお迎えください。
そして来年こそ良いお年を!

感謝をこめて 院長 シスターセシリア 藤井 泰子