2020年12月 第41号 発行 聖ベネディクト女子修道院
修道院に宿泊される来客は、私達と「教会の祈り」を共唱します。
朗読者が、晩課後に「聖ベネディクトの戒律」を朗読しますが、お客様の反応が一番多い個所は次の通りです。
修道院を訪ねてくる来客はすべて、キリストとして迎え入れなければなりません。
キリストは、「わたしは旅人であったが、あなたはわたしを迎え入れてくれた」(マタ二五・三五)と言われるでしょう。
そして、「すべての人、そのうちでも特に信仰における兄弟」(ガラ六・一〇)と巡礼者には、彼らにふさわしい敬意を払います。
修道院の周りには四季を通して色々な野鳥が飛来し、神様のみ業を称える様に囀り賑わっています。
ウグイスが去った後には留鳥のカラスは勿論のこと、スズメ・ヒヨドリ・シジュウカラ・アカゲラ・ハクセキレイ・シマエナガの合唱が良く聞こえます。
エナガは本州にもいますが、北海道のエナガはからだ全体が真綿のように白いので雪の妖精とも呼ばれていてシマエナガの「島」は「北海道」のこと。
スズメ位の小さな鳥ですが、じっとしていないのでなかなかゆっくり観察することが出来ません。
尾羽が長く、チーチー・ジュルリジュルリ・チッチッと鳴き、群れています。
他の小さな鳥とも仲良しとか。平和を好む小鳥のようです。
小鳥たちは森が無くなったら来なくなります。森がいつまでも残っていて欲しいです。
今年は例年以上に鹿の出没が多く、特にゲストハウス側の花畑が食い荒らされました。
これは、コロナ禍のためにお客様の出入りが無かったためでしょうか?
野山に食料が無いからでしょうか。
大事なチューリップ、ベゴニヤ、秋明菊、ギボウシ、ホトトギス等、棘のあるバラまでが鹿に食われ、新芽が出ても完食。
鹿の通り道に網を張ったり、垣根を作ったりの試行錯誤も束の間、車道を横切ることもあります。
車の運転をする人は鹿に要注意です。
「世界食料デー月間」は10/1~10/31
10月16日は、国連が制定した「世界食料デー」で、私達もDVD「飢餓啓発講演」を視聴し、アフリカ(コンゴ民主共和国・ルワンダ・エチオピア・南スーダン・ケニア)に思いを馳せました。
夕食は、簡素にし、せめて非営利の民間海外協力団体(NGO)の「ハンガーゼロ」の呼びかけに連帯しました。
Sr.弘田しずえ(メルセス会)の「多文化の共生」(難民移住移動者会提供・日本女子修道会総長管区長会配信)を視聴しました。
神様が今の私達に何を語りかけておられるのかを考える時間となりました。
水元町の回収は毎月末の日曜日。
リサイクルは、私達に出来る小さな取組。
フランシスコ教皇様の「ラウダート・シ」に啓発され、環境問題を考える機会にもなっています。
修道院の飾り付けは、降誕節の間中飾っています。
飾り物の一つ一つには共同体の歴史が刻まれているようで、懐かしい思い出が蘇ってきます。
下の聖家族像はベルギー製です。