シスタークリスチャンの異文化交流の旅

 米国のミネソタ州の元母院聖ヨセフ修道院のシスタークリスチャンは10月中旬に台湾で開催された、「諸宗教との対話」のシンポジュームに参加し、その帰路来日。
10月20日(土)から26日(金)まで当修道院に滞在されました。
その間、私たちと聖務日課を共にし、洞爺湖、有珠の善行寺や地球岬、白鳥大橋など観光を楽しみました。
そして、24日の夕食後には台湾でのシスターの貴重な体験を分かち合ってくださいました。



問:どのような関心を持って参加されたのですか?
答:トーマス・マートンは晩年他宗教との対話を強調されていたし、現教皇も諸宗教との対話を勧められておられるので、このシンポジュームには興味と期待一杯で参加しました。

問:何が一番印象に残りましたか?
答:寺での修行僧の読教と音を立てずに猛スピードで食べる食事には強烈なインパクトを受けましたし、同時に仏教の修練は実に厳しいと感じました。
それから、仏教の読教とキリスト教の祈りの違いも体験できました。

問:寺での体験に違和感はありませんでしたか?
答:ホスピタリティーを尽くして頂きました。
平和と調和を大切にしていて、ベネディクト会の精神と同じだと思いました。
互いに尊重し合うことが大事ですね。

問:最後に仏教とキリスト教の瞑想について話題が出ましたか?
答:スリランカの参加者からは息を用いる瞑想法が紹介されました。
また禅のメディテーションについても話されました。
カトリックでは聖務日課、ロザリオの祈りやレクチィオ・デヴィナを紹介しました。


 シスタークリスチャンは6日間の滞在中、食卓では箸を器用に使い、初めての日本食にもチャレンジし、ある日は修院内の和室で茶の湯を嗜むなど、異文化交流満載の日々を過ごして離日しました。
心残りは修院近くの清瀧不動尊への参拝だったようですが、次回の訪蘭まで楽しみはお預けにしましょう。


お茶会

お茶会 千菓子をいただいて茶を一服!