工藤 百合江さん 帰天

亡くなられたオブレート会員

 姉妹が神の家で永遠の安らぎを得ますよう、お祈りください。

  ★マリア・エリザベト
  工藤 百合江さん 2018年6月4日帰天


亡くなられた会員のための祈り

人類の救いと喜び、罪びとを赦される神よ、慈しみをもって私たちの祈りを聞き入れてください。
この世を去ったオブレート会員が聖母とすべての聖人の取り継ぎに助けられ、罪の束縛から解放されて、終りのない喜びに入ることが出来ますように。
私たちの主イエス・キリストによって。
アーメン。



有難う 工藤百合江さん

小野幌教会    佐藤  美祢子

6月5日早朝、百合江さん帰天との報が入った。76歳であった。
二日前の主日のミサに、いつもの床をコツコツと打つ杖の音と共に来て、誰もすぐには信じられなかった。
早速、お菓子作りの仲間5人で訪ね、台所等を掃除させていただいた。
 数年前から難病を患い弱ってきていて、二・三週間前より「寂しい」と弱音を吐き、毎日のように電話がきていて私は面倒そうに対応したことを悔いた。
 彼女は元気な頃、誰にでも親切で仲間作りには接着剤のような存在で、車で送ったり好きな料理を作ってふるまったり、世話好きで多くの人から百合江さんのお陰でとの声を聞く。
 私も思い出が多く、二人で今ある教会のショーケースを購入し売店をやった。
納豆売りは今は一人で寂しい。
教会の総務部を二人で喧嘩しながらやったことも懐かしい。
その他、ホームレスの炊き出し、お菓子を作る会でも大活躍だった。
 葬儀には聖ベネディクト修道院から当時の姿を思い出す心温まる弔電もあり、大阪から駆けつけた常々頼りにしていた鈴木みち子さんもいて、徹さんの妻への深い感謝の挨拶もあり、百合江さんはどんなに喜んだことだろう。
葬儀ミサも温かい雰囲気の中で行われた。
 百合江さん夫婦には子どもがなく、徹さんの母たまさんとの三人暮らし。
修道院での「朝の祈り」によく参加し「これがなかったら生きていけない」と友人に言っていたと聞いた。
家庭での気苦労もあったのか。
だが、たまさんは洗礼まで導かれ、百歳近くまで教会のみんなに愛されて逝った。
 徹さんは優しい人で、私の夫が生前にキタラに誘われ、三人で帰りにはお寿司を食べた由。
その後、夫が重病で私が看護していた折も、やはりキタラのご自分の高額なコンサートチケットをくださり、百合江さんと一緒に行って来た。


 彼も数年前より重い病を患っていて、百合江さんを送って安心したのか二ヵ月後に後を追うように逝った。
その二ヶ月の間、時々訪ねたが、いつも穏やかに迎えてくれた。
もしかしてたまさんや百合江さん同様に教会でのお別れを望ん
でいたのではないかと思ったりもしたが、すべて神様の計らいであろう。
今も、百合江さんとの別れは悲しいが、ずっと仲良くしてくれて有難う。