連合会の総会に参加して
去る7月17日(火)から22日(日)、アメリカのノースダコタ州ビスマルクのお告げの修道院で第24回総会が開催され、院長とSr.アリサ緒方と共に参加しました。
今回の標題は「私たちの内にある希望を燃え立たせること」で、41名(アメリカ、バハマ、プエルトリコ、台湾、日本)が集い、お互いの違いを乗り越えながら、ベネディクト会の遺産を確認し合いました。
修道生活の未来について語り合うことにより、共に過ぎ越しの旅を通して、教会に奉仕しようと励まし合う会議の進め方には感心しました。
召命と養成の領域や修道生活を促進するためにと、この世の物(OA機器等)を上手に用いる助言にも関心を持ちました。
開会講演をはじめ、Sr.スーザン会長の挨拶、報告他、また4名の発表者による召命と養成についての問題提起で根底に流れていたものは、現実を直視した上での「共に」と「希望」を強調したものでした。
この「希望」は単なる希望ではなく、神への信頼から来る希望を意味し、互いに奮起し合えた集まりでした。
各修道院は高齢化の波に乗ってはいますが明るく、入会者も昔のように多くはなくて年齢も若くはありませんが、少し増えて来て、養成の方法を日々チームで模索している状況を知り、色々と教えられました。
2日目のペンシルベニアのSr.クリスティンの開会講演の後、各テーブルで分ち合いがありました。
共感したことは、今の時代が困難で暗く感じるからこそ、互いに夢や希望を語り合い、共に過ぎ越しの旅を続けようとする信仰から来る明るさと強さでした。
イエス様を中心にした共同体作りを大切にしているとも感じました。
あるシスターの「人々は今、スピリチュアリティー(みことばに触れること)に飢えている。
そのような方々への奉仕の場としての修道院の存在は大きく、共同の祈りへの招き、ホスピタリティーでベネディクトの精神を分ち合いたい」との発言が心に残り、神様のみ業を具現化出来る修道院にしようと工夫していることに励まされました。
出発前に、各修道院のシスター達が準備されたアンケートで分ち合ったその回答を読み返してみると、それらはベネディクトの精神を浮き彫りにするものであり、会員全員が会議に関心を持つ作業にもなったと感じています。
暑い、暑い(ある日は37度)アメリカでの総会でした。
3ヶ月以上、雨らしい雨が降らないで深刻な状態だったビスマルクに、日本の雨を送ることが出来たらよいのにと思いました。
アメリカで出会ったシスター達が東日本大震災後の日本を案じてお祈りで応援していることを付け加えさせていただきます。
(Sr.テレジア齋藤)
総会閉会式
***** 連合会総会参加 *****