第35号 2018年6月 発行 聖ベネディクト女子修道院
今年1月6から8日まで「アンサンブル・ヴィリディス」のメンバー中村会子さん、大友弥生さん、宇治美穂子さんの三名が当院に滞在されました。
そこで、7日(日)の晩課後、聖堂で古楽器による中世の賛美歌を演奏してくださることになったのです。
中世の竪琴やギターに合わせて歌われる三人の澄んだ歌声に、まるで聖フランシスコが生きていたアシジの町にタイムスリップしたような心地。
それもそのはず、フランシスコの時代に流行していた世俗歌曲だったのです。
古楽器の哀愁に満ちた素朴な音色に、聖フランシスコが「太陽の賛歌」を歌いながらアシジの道を行く姿を彷彿とさせられました・・・・♪
一瞬にして聖堂が清涼なアシジの風に満たされました
太陽の賛歌
いと高き、全能の善き神よ
賛美と栄光と誉れと全ての祝福はただあなたのもの
それらはみな、あなたにこそ相応しく
人は誰もふさわしくあなたを語ることはできません
賛美されますように、私の主よ
あなたがお造りになったあらゆるもの
特に、貴き兄弟である太陽によってこの兄弟は真昼の光、この兄弟によってあなたは私たちどもを照らしてくださいます
この兄弟は美しく、大きな輝きをもって光り輝き、あなたのお姿を帯びています、いと高き方よ
賛美されますように、私の主よ
姉妹である月と星とによって
あなたはそれらを清く貴く美しいものとして
大空にお造りになりました
「太陽の賛歌」より抜粋